和棉の栽培
【栽培方法】(プランター編)鴨川和棉農園に掲載許可をもらっています
1.気候
棉は一般に高温乾燥地域でよく生育するものですが、日本綿は棉は比較的低温多湿の日本の気候条件下でも良く育ちます。日本での栽培の北限は、山形・新潟あたりまででそれ以北の寒い地方での栽培は難しいです。
2.畑
畑は、日当たりが良いこと、水はけが良いこと、アルカリ性の土であることを条件とします。日当たりの良くない畑では、実付きが悪かったり、実が良く弾けなかったりします。また、水はけが悪い と根の成長が極端に遅れます。棉はアルカリ性の土を好むので、酸性の土と思われたら、種まきの一週間から十日程前に木灰・石灰などをすき込むと良いでしょう。
3.肥料
あまり肥えた畑よりも、やせた畑に追肥中心の育て方をしたほうが良いワタが取れます。あまりやせた畑では元肥として3要素(窒素、リン酸、カリ)のバランスの取れた鶏ふんなどを、種まきの2週間ほど前までに施しておきます。
4.種蒔き適期
関東・関西標準で種蒔き適期は八十八夜の頃(5月上旬)。5月末までは蒔けます。各地でのオクラ(同じアオイ科)の種蒔き時期と同じ頃に蒔くと良いです。
5.種蒔き
プランターなどで栽培するときには、株間を20cmくらい空けたいので、3本育てるのが適当。種蒔きは1ヵ所に5、6粒を蒔き、その上に5−10mm程度土をかけ、発芽するまでは土が乾かない程度に水やりをします。1週間から10日程度で発芽します。そして、本場が出てから15cmくらいになるまでに、1ヵ所1本に間引きます。
間引きが遅れるとヒョロヒョロに徒長した木に育ってしまうので、早めに間引き、1本ごとに良く日が当たるようにします。
6.水やり
発芽後は土が乾いた頃にたっぷりと水やりします。
7.追肥
5月初めに種蒔きした場合、6月初旬(1ヵ月後)には草丈約15cmくらいになります。(私の畑では、発芽後、順調に育っているもので10cmくらいかなという感じです。)6月下旬で約20cm。生育を見ながら、鶏フンや油粕などを追肥しますが、追肥は7月中旬ごろまでです。それ以降は与えません。
8.摘心
6月中は高さ約20cmで、7月に入ると草丈が急に伸びます。7月下旬、40cmくらいになったら、株の先端を折り、側枝の成長を促して、結実へと向かわせます。
7月中下旬になったら、草丈の低いものでも全て摘心します。
(摘心とは、成長している先端部分をカットして、徒長するのを防ぐ ことです。この方が、実のつきがよくなります。)
9.開花、結実
7月中旬頃から9月にかけて、黄色の花が咲き、花の落ちたあとに、実がつきます。
9月から12月にかけて実(コットンボール)が弾け、中から白い綿が吹き出します。
10.収穫
晴れた日中に、良く弾け、垂れ下がるようになったワタをゴミをよけながら収穫します。良く吹き出していない未熟なものは良質のワタになりません。糸紡ぎ用には未熟なワタはなるべく混ぜないほうが良いでしょう。収穫後、天日で十分乾燥させ、その後、密封容器やポリ袋などで保存します。因みに1反の織物は500−700g、敷布団は6kg、掛布団は4kg、座布団は800ー1000gの綿が必要です。
11.終わりに
ワタの種子は、前年の物を使わないと発芽率が極端に悪くなります。栽培では台風や日照り、あるいは多雨などで常に良くできるとは限りません。日本綿の種子を絶やさないためには、多くに人にいろいろな地域で栽培していただき、種子を残していくことが必要です。皆さんの住む土地に「綿が笑む」ことを希望します。
鴨川和棉農園
【栽培日記】
1.綿に包まれた種を、鴨川和棉農園からたくさん譲っていただきました。
種まきは、5月上旬までのため、譲っていただけるのは4月下旬までです。
2.5月の初旬に畑にまきました。
3.発芽
1週間後もう芽を出しています。
発芽後、綿をつけたまま、成長しています
6月中旬、もう梅雨です、少し大きくなりました
6月下旬、やっと大きくなってきました
7月下旬、大きいのは60cmほどに成長しました
7月下旬、薄い黄色の花が咲きました
9月上旬、花がたくさん咲いています
9月上旬、これも和綿の花
9月上旬、これは“オクラ”の花
9月上旬、元気に育っています
台風が心配
9月下旬、ふわふわのコットンボールです
収穫は12月まで続くとのこと